「筋緊張」と「血流」の関係について
お世話になっております。
練馬区の訪問マッサージ「練馬の手」訪問スタッフ(あん摩マッサージ指圧師)の岩井将人と申します。
「マッサージを受けると身体が軽くなる」「終わった後に動きやすくなる」といったご感想をいただくことがあります。
しかし、なぜ身体が楽になるのでしょうか。
今回は訪問マッサージを"生理学"という視点から考え、「筋緊張」と「血流」の関係について一般の方向けに分かりやすくご紹介いたします。
筋肉は"無意識"に緊張している
私たちの身体の筋肉は、常に完全に脱力しているわけではありません。
立っている時、座っている時、寝返りを打つ時など、日常生活のあらゆる場面で筋肉は無意識に働いています。
この状態を「筋緊張」と呼びます。
筋緊張自体は悪いものではなく、姿勢保持や関節保護のために必要な機能です。
しかし、
・長時間同じ姿勢が続く
・痛みをかばう
・運動不足
・ストレス
・加齢による活動量低下
・脳血管障害やパーキンソン病などの影響
などが重なることで、必要以上に筋肉が硬くなってしまうことがあります。
特に訪問マッサージをご利用される方では、
「肩や背中が張って眠れない」
「足が重くて動かしづらい」
「身体を起こすのが大変」
「介助時に身体が硬い」
といった状態が多くみられます。
これは単なる"コリ"だけではなく、筋肉や神経、血流などが複雑に関係している場合があります。
筋肉が硬くなると血流も低下する
筋肉が過剰に緊張すると、筋肉内部の血管が圧迫されやすくなります。
すると血液循環が低下し、
・酸素不足
・老廃物の蓄積
・疲労物質の停滞
・冷え
・痛み
などが起こりやすくなります。
特に高齢者の方では、もともと筋力低下や活動量低下があるため、
血液を送り返す力が弱くなりやすい傾向があります。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれますが、歩行量が減ると筋ポンプ作用が低下し、下肢の循環不良につながります。
その結果、
・足のむくみ
・だるさ
・冷感
・こわばり
・動き始めの硬さ
などが出現しやすくなります。
つまり、「筋肉が硬い」ことと「血流が悪い」ことは互いに影響し合っているのです。
マッサージで何が起きているのか
訪問マッサージでは、軽擦法や揉捏法などを用いて筋肉へ穏やかな刺激を加えます。
この時、身体ではさまざまな反応が起きています。
① 血流循環の促進
皮膚や筋肉へ適度な刺激が加わることで血管が拡張し、局所の循環改善につながります。
血流が改善すると、
・筋肉へ酸素が届きやすくなる
・疲労物質が流れやすくなる
・組織の代謝が改善する
といった変化が期待されます。
施術後に「身体が温かくなった」と言われることがありますが、これは循環変化の一つと考えられます。
② 自律神経への作用
筋肉が硬くなる背景には、自律神経の乱れが関係している場合もあります。
特に交感神経が過剰に働くと、
・身体が緊張しやすい
・呼吸が浅くなる
・睡眠の質が低下する
・血管が収縮する
などの状態になりやすくなります。
ゆっくりとしたリズムで施術を行うことで、副交感神経が働きやすくなり、
リラックス状態へ移行しやすくなると考えられています。
実際に、
「施術中に眠くなる」
「終わった後によく眠れる」
というお声をいただくことも少なくありません。
③ 痛みの軽減
筋肉が硬くなると痛みを感じやすくなります。そして痛みがあると、さらに筋肉が緊張します。
これは「痛み→緊張→血流低下→さらに痛み」という悪循環です。
マッサージによって筋緊張が緩和されることで、この悪循環を断ち切る一助になる場合があります。
訪問マッサージの特徴
訪問マッサージの大きな特徴は、「生活環境の中で施術を行う」点にあります。
病院や施設だけでなく、ご自宅という日常生活の場で身体をみることで、
・どの姿勢で辛くなるのか
・どの動作で負担がかかるのか
・ベッドや椅子の高さは適切か
・介助時にどこへ負担が集中しているか
などを実際の生活場面から確認できます。
例えば、
・長時間の車椅子座位で背中が緊張している
・ベッド上で同じ方向ばかり向いている
・立ち上がり時に下肢へ力が入りづらい
といったケースでは、単純に筋肉だけではなく、生活動作や姿勢環境そのものが関係していることもあります。
そのため、「その場だけ気持ち良い」で終わらず、生活しやすい身体づくりを目指すことが重要になります。
動かすことも大切
血流改善にはマッサージだけでなく、「動くこと」も非常に重要です。
しかし高齢者の方や疾患をお持ちの方では、
「運動しなければいけないのは分かっているけど難しい」
というケースも少なくありません。
そこで訪問マッサージでは、
・関節可動域訓練
・体位変換
・座位保持練習
・立ち上がり練習
・体幹運動
・呼吸介助
などを組み合わせながら、無理のない範囲で身体活動を促していきます。
身体を動かすことで筋ポンプ作用が働き、循環改善にもつながります。
また、関節や筋肉へ適切な刺激が入ることで、
「身体が動かしやすい」
「立ち上がりやすい」
「歩きやすい」
といった変化につながる場合もあります。
"楽になる"には理由がある
訪問マッサージは単なる慰安ではなく、生理学的にもさまざまな変化が身体で起きています。
もちろん、すべての症状が劇的に改善するわけではありません。しかし、
・筋緊張の緩和
・循環改善
・痛み軽減
・呼吸のしやすさ
・動作性向上
・リラックス効果
などを通じて、日常生活を少しでも過ごしやすくするお手伝いができればと考えております。
「最近身体が硬くなってきた」
「動くのが大変になってきた」
「介助量が増えてきた」
「家族の負担が心配」
そのようなお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
練馬区訪問マッサージ「練馬の手」では、ご利用者様お一人おひとりのお身体の状態や生活環境に合わせた施術を心掛けております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
練馬区・埼玉方面で訪問マッサージをご検討の方は、「練馬の手」までお気軽にお問い合わせください。
岩井 将人
