筋肉の働きと訪問マッサージ ~年齢を重ねても身体を動かし続けるために~
お世話になっております。
練馬区の訪問マッサージ「練馬の手」訪問スタッフ(あん摩マッサージ指圧師)の岩井将人と申します。
今回は、「筋肉の働きと訪問マッサージ」について、一般の方向けにわかりやすくお話ししたいと思います。
当院では、練馬区や埼玉県の一部において、ご自宅や施設で療養されている方へ訪問マッサージを行っております。
利用者様やご家族様から、
「最近立ち上がるのが大変になった」
「歩くのが遅くなった気がする」
「以前より疲れやすくなった」
といったご相談をいただくことがあります。
このような変化には様々な要因がありますが、その中でも大きく関係しているのが「筋肉」です。
筋肉は身体を動かすためだけではなく、
姿勢を保ったり、
血液の循環を助けたり、
転倒を予防したりと、
私たちの日常生活を支える重要な役割を担っています。
今回は、生理学の視点も交えながら、筋肉の働きや加齢による変化、
そして、訪問マッサージとの関わりについてご紹介いたします。
筋肉とはどのような組織なのか
私たちの身体には、約600個以上の筋肉が存在するといわれています。
筋肉は脳からの指令を神経を通じて受け取り、
収縮することで骨を動かし、様々な動作を生み出しています。
例えば椅子から立ち上がる動作では、
・太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)
・お尻の筋肉(大殿筋)
・ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)
などが協力して働いています。
また、歩行や階段昇降だけでなく、寝返りや起き上がり、食事や着替えなどの日常生活動作にも筋肉は欠かせません。
筋肉は「身体を動かすためのエンジン」ともいえる存在なのです。
さらに筋肉は動作時だけでなく、姿勢を保つためにも働いています。
立っている時や座っている時に身体が倒れないよう支えているのも筋肉の重要な役割です。
筋肉は第二の心臓
筋肉には血液循環を助ける働きがあります。
特にふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれることがあります。
心臓から送り出された血液は全身を巡った後、再び心臓へ戻ります。
しかし、足の血液は重力の影響を受けるため、そのままでは心臓へ戻りにくくなります。
そこでふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで血管を圧迫し、血液を心臓へ押し戻しています。
これを「筋ポンプ作用」と呼びます。
長時間寝ている状態や座っている状態が続くと、この筋ポンプ作用が低下し、
・足のむくみ
・冷え
・血液循環の低下
などが起こりやすくなります。
訪問マッサージの現場でも、下肢の循環不良や浮腫がみられる方は少なくありません。
筋肉への適切な刺激や関節運動を行うことで、循環改善のサポートにつながることがあります。
加齢による筋肉の変化
年齢を重ねると筋肉量は徐々に減少していきます。
一般的には40歳頃から筋肉量の減少が始まり、特に下肢の筋肉は低下しやすいとされています。
この加齢による筋肉量や筋力の低下は「サルコペニア」と呼ばれています。
サルコペニアが進行すると、
・歩行速度の低下
・立ち上がり動作の困難
・転倒リスクの増加
・活動量の低下
などにつながります。
さらに活動量が減ることで筋肉を使う機会も少なくなり、
筋力低下が進行するという悪循環が生じることがあります。
そのため、高齢になっても無理のない範囲で身体を動かし続けることが重要です。
筋肉は使わないと衰えてしまう
筋肉には「廃用性萎縮」という特徴があります。
これは身体を動かさない期間が続くことで筋肉が細くなり、筋力が低下してしまう現象です。
例えば、
・長期間の入院
・寝たきり状態
・活動量の低下
・病気による安静
などが続くと筋肉量は急速に減少することがあります。
一方で筋肉には適応能力もあります。
年齢に関係なく、適切な運動や身体活動を継続することで筋力の維持や向上が期待できます。
そのため、「できる範囲で身体を動かすこと」がとても大切になります。
筋肉と神経の深い関係
筋肉は単独で動いているわけではありません。
脳から神経を通じて指令が送られ、その情報を受け取った筋肉が収縮することで身体は動いています。
これを神経筋機能と呼びます。
加齢や疾患によって神経の働きが低下すると、
・動作が遅くなる
・力が入りにくくなる
・バランスを崩しやすくなる
といった症状がみられることがあります。
訪問マッサージでは筋肉への施術だけでなく、
関節運動や体位変換などを通じて神経と筋肉の協調した働きを促していきます。
訪問マッサージができること
訪問マッサージでは利用者様の身体状況に合わせて、
・筋緊張の緩和
・血液循環の促進
・関節可動域の維持
・身体活動の補助
・姿勢改善のサポート
などを行っています。
特に高齢者の方では、
「身体が硬くなった」
「歩く機会が減った」
「寝返りがしづらい」
「関節が動かしにくい」
といったお悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。
このような場合に筋肉や関節へ適切な刺激を加えることで、
身体機能の維持や日常生活のしやすさにつながることが期待できます。
また、定期的に訪問することで身体状況の変化を早期に把握し、
ご家族や関係職種との情報共有にもつながります。
まとめ
筋肉は身体を動かすだけでなく、姿勢保持や血液循環、転倒予防など、
私たちの生活を支える重要な役割を担っています。
加齢や病気によって筋肉は少しずつ衰えていきますが、
適切な運動や身体への刺激を継続することで、その機能を維持することは十分可能です。
訪問マッサージでは、筋肉や関節へアプローチすることで身体機能の維持を図り、
利用者様が住み慣れたご自宅や施設で安心して生活できるようサポートしております。
練馬区・埼玉県(和光市・朝霞市・新座市・志木市)で、
・身体が動かしにくくなってきた
・筋力低下が気になる
・関節の硬さが気になる
・在宅で身体のケアを受けたい
といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
今後も在宅生活に役立つ身体の知識やケア方法について発信していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
練馬区の訪問マッサージ
練馬の手
訪問スタッフ
岩井 将人
