愛犬(甲斐犬:カイ)との16年間について(院長ブログ)
お世話になっております。
ダヴィンチ治療院、院長の神田です。
今日は、私の個人的な内容について書かせて頂きます。
タイトル通り、私の犬(家族)についてです。
私は、現在、妻と2匹の犬と一緒に生活しています。
1匹は、あと半月で16歳になる甲斐犬のオス(名前はカイ)、
もう一匹は、年齢不詳(おそらく8歳過ぎ)の雑種のオス(名前はウィリー)です。
後から来た犬は、保護犬であり、熊本県の保健所から引き取りました。
あと、1週間で殺処分されるということで、可哀そうだからうちで飼う、と妻がいい、
我が家で迎えることとなりました。羽田空港まで空輸?、空港まで車で迎えに行きました。
元々、猟犬で熊本にいましたが、性格的(闘争心が少ない)に猟へ向いておらず、山に捨てられていたのです。
木に括りつけられていたようであり、それを見つけた人が保護し、保健所へと連れて行ったそうです。
うちに来たときは、10kg弱であばら骨が浮き、酷く痩せていましたが、今は24kgぐらいあります。
※明らかな太り過ぎです。適正体重はおそらく、18kgぐらいかな、と思います。
さて、先住犬のことですが、甲斐犬の16歳ということで、
人間の年齢にして換算すると、92~93歳とのことです。
高齢犬であり、昨年ぐらいから、視覚や聴覚に衰えが出始め、今ではかなり見えなくなっています。
呼んでも聞こえず、無反応なこともありました。
そんなカイですが、昨年の11月に始めて癲癇を起こし、以後、定期的に癲癇症状が出ています。
先週の木曜日は、重積状態が続き、2時間以上も発作が収まりませんでした。
さすがにマズいということで、朝5時に救急で動物病院に行きました。
その際、右脳に腫瘍があること、心臓の血管が半分程度狭窄していること、胃の付近にも腫瘍と思われる陰影があること、などが分かりました。
年齢を考えれば、致し方なく、予後は極めて悪いという話でした。
また、今回の癲癇の重積症状から、体温が42℃以上となり、そのことで体の細胞がかなりダメージを受けてしまったとのこと。
今まで以上に障害が残る、もう立てないだろう、生命予後も良くない、ということでとりあえず、自宅へ連れて帰ってきました。
↑かなりぐったりして、動こうともがきますが、寝返りも打てない状況でした。
あれから、2週間が経過しましたが、歩き回っています。
脳に腫瘍があると、脳の過剰刺激から眠れなくなるらしく、サークルの中をずっと徘徊しています。
ここ3日は、酷い下痢であり、その始末などで私達夫婦も寝不足となっています。
ただ、もう立てない、と言われたのに、こうしてグルグル歩き回り、食欲も旺盛な姿を見ると、
一言、自然の命は凄いな、と思います。
↑いつの間にか、立って歩けるようになりました。中々座れないので、ずっと歩いて可哀そうですが。
私も医療者としてそれなりの経験を持っていますが、あたらめて、生命力、生きようとする力や意志を感じます。
特に、どのような状況であっても、犬は一生懸命です。
未来を予測し、やる気をなくしたり、諦めたり、悲観したり、といったことはしません。
いつも、その状況での精一杯やれることをします。ベストを尽くしています。
立てなくても、必死に手足をバタバタさせたり、首を沿って体を起こそうとします。
サークルに頭を当てて、立位保持を少しでもしようとしたり、
転んでも立ち、転んでも立ち、を繰り返し、次第に歩くようになっていく。
そうした姿を見ると、何とかしてあげたいと思うと同時に、
我々人間も頑張らないといけない、と強く思わされました。
人間はどうしても思考が先行して働いてしまうため、自分の未来像や予後などを予測しまいます。
それが人間の能力であり、本来は素晴らしいことなのですが、時に悪い方へ働きます。
やる前から諦めたり、途中でやめてしまう、失望するといったことが多くなります。
犬をはじめとして、自然の動物たちは、それが少ないように思います。
原始的な生物なため、知能の発達が少ないから、という見方もあるでしょうが、
生物として考えれば、彼らのやっていることが、命に忠実、人生(犬生)を全うしているのではないか、と考えます。
当院で行う訪問マッサージは、ほとんどが高齢者であり、80歳以上の方が主体となります。
様々な考え方、生き方があると思いますが、
まだ身体能力の残存性があるのに諦めてしまう、人に頼る、自分でやろうとしない、などのことがしばしば見られます。
人間だからこその行動なのでしょうが、とにかく考えずに、一生懸命にやる、というのも重要なことだと思います。
我が家においては、カイがあとどのくらい生きられるか分かりませんが、
最後まで、私達夫婦も、精一杯やれることをやろうと考えています。
少なくとも、彼(カイ)が諦めていない以上、その意志を尊重し、私達も寄り添っていきます。
ここ最近、寝不足から疲労が溜まっており、普段の職務もこなしながらで大変ですが、
仕事に影響が出ないよう配慮しながら、自分の役割(院長・家主)を果たしていきたいと思います。
引き続き、当院へのご支援よろしくお願いいたします。
町田市・多摩市・稲城市・多摩エリアの訪問マッサージ
ダヴィンチ治療院 理学療法士 あん摩マッサージ指圧師 神田裕幸
↑昔のカイ(2か月半)と私(32歳)
↑今のカイ(16歳)と私(48歳)