脳・神経・筋肉のつながりと訪問マッサージ-院内ブログ

脳・神経・筋肉のつながりと訪問マッサージ


身体はどうやって動く?

―脳・神経・筋肉のつながりと訪問マッサージ―

お世話になっております。
訪問マッサージ ダヴィンチの手の訪問スタッフの岩井 将人です。

私たちは普段、「立つ」「歩く」「手を伸ばす」「寝返りをする」といった動作を何気なく行っています。

しかし、身体が動くためには、筋肉だけが働けばよいわけではありません。

脳が動きを考え、神経がその情報を伝え、筋肉が収縮する。

さらに、関節や筋肉、皮膚などから得られた感覚情報が再び脳へ戻り、身体の状態を確認しながら次の動きを調整しています。

今回は、この「脳・神経・筋肉のつながり」と、訪問マッサージでどのように身体の動きを支えているのかをご紹介します。

■「動こう」と思ってから身体が動くまで

たとえば、目の前にあるコップを取る場面を考えてみましょう。

まず脳が「コップに手を伸ばそう」と判断します。そして運動に関する指令が脳から脊髄へ伝わり、末梢神経を通って腕や手の筋肉へ届きます。

すると必要な筋肉が適切なタイミングで収縮し、肩や肘、手首などの関節が連動することで、手をコップまで運ぶことができます。

しかし、実際の運動はこれだけではありません。

「腕がどの位置にあるのか」「どのくらい肘が曲がっているのか」「コップに触れたのか」「どの程度の力で握っているのか」といった情報も、感覚神経を通じて脳へ送られています。

脳はその情報を受け取りながら、筋肉へ出す指令を細かく調整します。

つまり身体運動は、

脳 → 神経 → 筋肉・関節 → 感覚情報 → 脳

という情報のやり取りを繰り返しながら成立しているのです。

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■高齢になると「動きにくさ」が生じるのはなぜ?

加齢や病気、長期間の安静などによって、この仕組みがうまく働きにくくなることがあります。

たとえば脳梗塞などによって脳や神経に障害が生じれば、筋肉へ運動指令を伝えにくくなる場合があります。

また、寝たきりや活動量の低下が続けば、筋力低下だけでなく、関節可動域の低下や筋肉の柔軟性低下などが起こり、身体を動かす機会そのものが減っていきます。

動かないことでさらに動きにくくなり、動きにくいからさらに動かなくなる。

このような悪循環が、いわゆる「廃用」の一因になります。

そのため、単純に筋肉を強くするだけではなく、身体へ適切な感覚刺激を入れながら、実際に身体を動かす機会をつくることも大切です。

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■訪問マッサージで大切にしている「感覚入力」

訪問マッサージでは、筋肉を揉みほぐすことだけが目的ではありません。

筋肉や皮膚への適切な刺激、関節運動などは、身体から脳へさまざまな感覚情報を届ける機会にもなります。

たとえば肩関節をゆっくり動かすことで、「腕がここまで動いている」という関節や筋肉からの感覚情報が生じます。

また、足底を床につけて体重を支えたり、座位や立位をとったりすることも、身体の位置や重力、足裏からの感覚を受け取る経験になります。

ダヴィンチの手では、患者様の状態に応じて、マッサージだけでなく関節運動や肩甲帯・骨盤帯へのアプローチ、座位・立位などを取り入れながら、身体全体の動きにつなげていくことを大切にしています。

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■肩甲骨や骨盤が重要なのはなぜ?

手足は身体から独立して動いているわけではありません。

腕を動かす際には肩甲骨が関係し、歩行や立ち上がりでは骨盤や体幹の働きが重要になります。

たとえば腕だけを一生懸命動かそうとしても、肩甲骨や胸郭の動きが小さければ、腕を上げにくくなることがあります。

同じように、下肢の筋力が残っていても、骨盤や体幹をうまく使えなければ、立ち上がりや歩行が不安定になることがあります。

そのため私たちは、痛みや硬さのある場所だけを見るのではなく、

「身体全体がどのようにつながって動いているか」

という視点を大切にしています。

■「できる動き」を引き出していく

高齢者や障害のある方への施術では、「できないこと」だけに注目しないことも重要です。

わずかでも足に力を入れられる、身体を横へ向けられる、手すりを握れる、座った姿勢を数十秒保てる――。

こうした残存機能を活用しながら身体を動かすことは、日常生活動作を維持していくうえで大切な要素になります。

一人ひとり身体の状態は違いますので、無理に動かすのではなく、その日の体調や覚醒状態、疼痛、関節可動域などを確認しながら、安全な範囲で刺激量や運動量を調整していきます。

■脳・神経・筋肉は「チーム」で身体を動かしている

私たちの身体は、筋肉だけで動いているわけではありません。

脳が指令を出し、神経が情報を伝え、筋肉や関節が動き、そこから得られた感覚情報が再び脳へ戻る。

この絶え間ない連携によって、私たちは身体を動かしています。

訪問マッサージでは、筋肉の緊張や関節の動きだけではなく、姿勢や身体全体の連動性、日常生活で必要となる動作にも目を向けながら施術を行っています。

「最近、立ち上がるのが大変になった」
「以前より腕が上がりにくい」
「寝ている時間が増えて身体が硬くなってきた」

こうした変化も、身体からの大切なサインです。

これからも患者様一人ひとりの状態を丁寧に確認しながら、その方が持っている「動く力」をできる限り引き出し、毎日の生活につなげていくことを大切にしてまいります。

町田市、相模原市、多摩エリアの訪問マッサージ

ダヴィンチの手 あん摩マッサージ指圧師 岩井 将人