施設への訪問禁止で考えるべきこと(コロナ感染に関して)-院内ブログ

施設への訪問禁止で考えるべきこと(コロナ感染に関して)


お世話になっております。

訪問マッサージ、ダヴィンチ治療院の神田です。

3月に入り、当院では訪問中断(施設への出入り禁止)となっている施設が14箇所にものぼります。

訪問マッサージでは、特別養護老人ホームや介護付有料老人ホームへの訪問も多く、当院でも全体の6割以上が、施設への訪問となっています。

そのため、現状において、約5割の訪問がストップしている状態です。

連日の感染者拡大、特にヨーロッパやアメリカでの患者数が大幅に増えており、世界的な問題でもあるため、致し方ないのかもしれません。

しかしながら、私の中にはどうも納得しきれていない部分もあります。

それは、『訪問マッサージは、医療サービスである』という点です。

各施設において、感染者が出ないように、ご家族など一般の方の出入りを禁止していますが、

同じく、訪問マッサージについても『一般扱い』されることに、引っ掛かりがあります。

ある施設では、「訪問看護なら大丈夫ですけど、訪問マッサージについてはご遠慮下さい。」と、はっきり言われました。

言い換えれば、「看護師やPTOTはいいけど、あんまマッサージ指圧師はダメ。」ということです。

当然、往診(医師)も許可を得られ、行っていると思われます。

一体、どこで、線引きをされているのでしょうか?

日本の医療において、医師や看護師は信頼性が高い、マッサージ師は信頼性が低い、ということでしょうか?

訪問マッサージは、「信用できない、医療に値しない、」という解釈なのでしょうか?

その点が、どうしても腑に落ちないです。

ダヴィンチ治療院は、立ち上げからもうすぐ8年が経ちますが、「それでもこの扱いか」と、率直に悔しい気持ちがあります。

110件以上をノルマとする、120分の訪問時間など、薄利多売のやり方が横行しているのが、現状の訪問マッサージ業界です。

水増し請求、不正が多発しているのも実情であり、訪問マッサージ事業のフランチャイズ(オーナー制度)もあります。

ビジネス的な趣向が強く、本来あるべき医療サービスとしての質を落とし、マッサージ師の地位を下げている、

結果として、自身の首を絞めている、といったところでしょうか。

こうして、実際に訪問させてもらえない事実こそが、その証となっています。

整形外科のドクターからは、現在、ほぼ100%近く同意書をもらえない状況となっており、

「医師会の意向でそうなっている、」ということですが、

これも、訪問マッサージの実績が乏しい、医療サービスとしての役割を果たしていないからであり、

こうした権力を用いた一方的な判断にさえ、合理性が成り立ってしまうのだと思います。

今回のコロナ感染問題を機に、全てのマッサージ師は奮起しないといけないと思います。

間違いなく、連日のニュースで、不安や恐怖心を煽られ、過剰なストレスなどで体調を崩す人が、今後増えてきます。

当然、訪問ができなかった期間(12ヵ月)により、病状が悪化してしまう患者様も出てきます。

それらを解決するのは、我々マッサージ師の仕事だと思います。

ここでしっかりと結果を出し、少しでも医療に貢献すること、実績を残すことが重要です。

それにより、マッサージ師の医療者としての確立、奉仕者としての責務が全うできるのだと思います。

ダヴィンチ治療院としても、訪問が中断された方々の再開時には、全力でその施術に臨みます。

病状が悪くなってしまった患者様は元通りに、そして、今まで以上に良くなるよう目指し、精一杯努めます。

全員で頑張っていきます。

町田市の訪問マッサージ『ダヴィンチ治療院』 

代表・理学療法士 神田 裕幸

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訪問中に雨上がりにこんな虹を見かけることもあります。町田市の医療サービスで主軸を担えるよう、精一杯の訪問マッサージで答えます。