医療と介護の視点(違い)について
こんにちは
ダヴィンチ治療院の訪問マッサージに従事している中村です。
今日は医療と介護の視点について(私見ですが)、お話をさせていただきます。
私は、あんまマッサージ指圧師になる前、介護福祉士として10年余り介護の仕事に携わってきました。
その際、移乗介助をたくさん行いましたが、その時は「ご利用者に怪我をさせない」ことが最優先でした。
そのため、廃用症候群による四肢の拘縮や脳梗塞後遺症による麻痺側の巻き込み防止に注意がいき、姿勢などは特に気にしていませんでした。
下肢の支持が得られない方の移乗介助は難しく、特に片麻痺の方は苦労しました。
しかし、医療従事者が行う介助は、同じことをしているのに負担が少なく軽快に見えました。
「どこに違いがあるんだろう?」と疑問を感じましたが、その頃は、リハビリへの興味が薄かったため、直接質問することもありませんでした。
その後、マッサージ師の国家資格を取得し、ダヴィンチ治療院に入職しましたが、介護士としての経験が長かったことで、逆に苦戦を強いました。
院長の同行(その場で指導を受けられる)でも、「視点がズレている」、「介護の視点になっている」、といつも言われました。
具体的に一例を出すと、
院長が、ある患者様の座位訓練をしている時、ほとんど触れずに支えていないため、動揺していました。
私は、不安定な患者様を見て心配になり、すぐに支えられるよう後ろで構えていました。
その時、院長から「なぜ、この方はしっかり座っていられないのですか?原因は何ですか?」と急に質問され、私は答えることができませんでした。
そもそも、倒れるのではないかと気になって、姿勢をあまり見ていませんでした。
院長からは、「倒れそうになったら、私がちゃんと支えるから、中村先生はしっかり姿勢を見て、患者様の問題点を探してください。」と言われました。
その後も何度か同じような指導を受けましたが、そうした意味合いが分かるようになるまで時間を要しました。
つまり、医療サービスとしての介入は、『必要以上に手伝ってはいけない、その方の能力を引き出すこと、できることはやってもらう』という視点なのだと後で理解しました。
介護士として施設に勤務していたときは、何気なく移乗介助をしていました。
緊張が強い方や反対に弛緩傾向で力が入らない方など、個々に合わせて介助を行いますが、いずれにしても介助者側に身を預ける形となり、介護側が主体となって行っていました。
でも、本来、移乗するのは患者様ご自身であり、ご自身の生活動作の一環として移乗は行われています。ですから、あくまでも主体は患者様ということだったのです。
安全に怪我をさせない、自分も体を痛めない、という視点は勿論大切ですが、
これに加えて、患者様の行える要素を引き出す、向上させる、という考え方が重要ということです。
当院では、現在、40分かけてマッサージとリハビリを実施していますが、残存機能を引き出し、うまくその方の能力を活用できるよう、アプローチ法を決定しています。
これにより、患者様自身も「自分でできること」が増えるため、リハビリへの意欲や関心が一層深まり、こちらもやりがいをより感じることができます。
今後もこうした医療者の視点を持って積極的に介入し、結果として、介護する側にとっても負担が大幅に軽減できるように努めて参ります。
引き続き、どうぞ、よろしくお願い致します。
町田市の訪問マッサージ ダヴィンチ治療院
あんまマッサージ指圧師 中村 泰子
最近飲み始めたハーブティーの「カモミール・ジャーマン」です。
以前からハーブティーに興味はありましたが、実際に飲んだことはありませんでした。
心身をリラックスさせるハーブの代表格で、ストレスによる疲労や緊張をほぐす作用があるそうです。
私は就寝前に飲んでいますが、寝つきが良くなったように感じます。
入浴剤としても使えるそうなので、今度試してみたいと思います。
*キク科のアレルギーがある人は注意が必要とのことです。