バイタル計測について
お世話になっております。ダヴィンチ治療院 院長の神田です。
本日は、バイタル計測についてお話をさせて頂きます。
はじめに、バイタルというのは「生命」を意味しており、医療現場では「バイタルサイン=生命兆候」として用いられています。
バイタルサインは、①血圧、②脈拍、③体温、④呼吸、⑤意識レベルの5つからなりますが、
訪問看護・リハビリでは、問診(意識や顔色などの確認を含む)、血圧測定、パルスオキシメーター(脈拍と酸素飽和度)を行うことが多いです。
私も訪問看護ステーションでPTとして働いていた時には、必ずこれらの計測と確認をリハビリ前に行っておりました。
在宅の患者様は、病態自体はほとんどの方が慢性期症状となっていますが、
各々、複数の疾患・症状を併せ持っていることが多く、バイタル計測はリスク管理を図る上で必須のものと言えます。
しかしながら、訪問マッサージの現場では、多くの治療院・事業所がバイタル計測を行っておらず、そのまま施術に入っているようです。
当院に入職した多くの先生が、今まで従事していた訪問マッサージ事業所にてバイタル計測を行ったことがなく、一から計測方法を学び、練習しております。
今回、D-tube(当院のYouTubeチャンネル)にて血圧測定の動画をアップしましたが、それもスタッフ指導を兼ねて、収録させて頂いたものとなっています。
同じことを何度も指導するよりも、動画にして繰り返し見てもらった方が間違えもなく得策だと考えました。
せっかくなので、今回は血圧測定において、教科書にある姿勢による変化、左右での変化についても検証してみました。
あん摩マッサージ指圧師の学生、他の医療職の学生さん達にも有益な情報になっているのではないかと思います。
たまに国家試験で問題として問われることあるので、理屈とイメージを動画でつかんでもらえたら幸いです。
以下に、アップ動画の添付をいたします。
最後となりますが、
当院は町田に開設して9年半がたちますが、依頼内容は年々複雑化してきており、単にマッサージだけ、リハビリだけ、といったことが少なくなっています。
あん摩・マッサージ・指圧に加え、理学療法士としての評価の仕方、リハビリ手技、そのほか、オステオパシーやカイロプラクティックなど、
様々な知識と技能を駆使して、何とか患者様のニーズにお応えできるかどうか奮闘している、という形となっています。
元々、訪問看護ステーションで担当していた患者様に比べて、この訪問マッサージで伺う患者様は介護度が高く、歩行困難・寝たきりなどの方も多く見られます。
治療院一同、あの手この手と、それぞれ勉強しながら必死に臨床に努めていますが、
まずは、その前段階として、医療サービスの務めとして、バイタル計測は重要です。
これに時間をかけることは患者様にとって不利益となりますので、
できる限り正確に早く実施し、リスクの程度を把握したうえで、必要で可能な施術を行う、ということがプロ(医療国家資格者)と言えるでしょう。
今後も、ダヴィンチ治療院では、医療に関わる方、患者さま、そのほか多くの皆さま方に有益な情報を発信できたらと考えております。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
町田市の訪問マッサージ ダヴィンチ治療院
理学療法士・あん摩マッサージ指圧師 神田裕幸