介護支援専門員実務研修受講試験に挑んでみました-院内ブログ

介護支援専門員実務研修受講試験に挑んでみました


お世話になります。ダヴィンチ治療院、院長の神田です。

さて、今月、1010日(日)に第24回介護支援専門員実務研修受験試験が行われました。

この介護支援専門員、いわゆるケアマネジャーですが、

1回の試験に合格=介護支援専門員の登録ではないんですね。

表記にあるように、実務研修受験試験となっており、

この試験に受かって実務研修が受けられる、

つまりは研修を受ける権利を問う試験となっております。

この試験に合格すると、翌年行われる実務研修に参加することができます。

実務研修は前期課程5日、後期課程5日間となっており、

前期と後期の間には居宅介護支援事業所で実習を行うことになっています。

研修費用は52800円かかります。

前置きが長過ぎましたが、実は、私も今年こちらの試験に初めて挑みました。

試験概要.jpg

↑これが実際の今年の試験問題です。全33ページ、2時間の試験となっています。

受験目的は、当然、介護支援専門員の資格を取って介護保険分野にも精通するため、

介護支援事業所の立ち上げについても考えているからですが、

そのきっかけとなったのは、昨年から今年の3月まで参加させて頂いていた「サ責カフェ」です。

こちらは、町田市介護人材開発センター主催で月1回、オンラインで行っていたものですが、

町田市で事業を行っているサービス提供責任者の集まりで、話し合いや情報共有を図るものでした。

自由参加となっており、私も勉強のためと昨年の6月から毎月参加させて頂いておりました。

その中で、介護支援専門員は医療関係出身の方が少なく、

訪問介護サービスを提供するうえで支障が出ることがある、との話がありました。

具体的には、もし訪問介護サービスを提供する際に、医療的な問題やリスクが発生した時、

介護支援専門員にそれを報告すると、

訪問介護サービス → 介護支援専門員 → 医師・訪問看護等 → 介護試験専門員 → 訪問介護サービス 

という流れになり、時間多くかかるとのことでした。

大きな問題などに発展しない場合は、即時的に判断・解決できる方が助かるとのことでした。

医療出身の経験豊富な方が介護支援専門員であれば、上記のような問題に対しても、

訪問介護サービス → 介護支援専門員(その場で判断して指示を出す) → 訪問介護サービス 

という流れになり、

関係する医師や看護師等には介護支援専門員からその旨の事後報告という形で済みます。

これであれば、サービスを提供する現場としては、サービス時間にも支障が出ずに助かるということでした。

なるほど、と思ってそれを聞いていたら、「ぜひ、神田さんがケアマネになってよ」とあるサ責から言われ、

それならやってみるか、という気持ちになり、

その場で「やってみましょう。」とつい答えてしまい、今回の試験に挑んだ次第です。

正直、あまりケアマネジャーの試験については概要を知らなかったため、

5月から勉強すれば間に合うだろう、ぐらいの気持ちで考えておりましたが、

実際は、当日に体調を大きく崩して試験に望むことになるほど、相当な苦戦を強いられてしまいました。

10~20%と合格率が低く、試験の難易度がこれほど高いとは知らず、

試験の1か月間にそれを知って顔面蒼白、崖っぷちまで追い込まれました。

前述したとおり、相当追い込んで勉強をしたため、

試験当日に強い頭痛に襲われるなど、まさに死闘となりましたが、

結果的には、奇跡ともいえる60点満点中の54点を取ることができ、

安全圏での合格点数を取得することができました。

ギリギリだったら合格発表の12月2日まで眠れなくなりそうですが、

まずはこれで一安心です。

ただ、このケアマネ試験は本当にヤバイ試験だった、というのが心からの本音です。

下記に簡単ではありますが、

介護支援専門員(ケアマネジャー)の実務研修受講試験について、概略データを載せておきます。

今後受験を考えている方は、くれぐれも十分な時間の余裕を持ち、

やるからには覚悟を持って試験に挑まれることをお勧めします。

ケアマネージャーの合格率の推移

年度

合格率

受験者数

合格者数

2016

13.1%

124,585人

16,281人

2017

21.5%

131,560人

28,223人

2018

10.1%

49,332人

4,990人

2019

19.5%

41,049人

8,018人

2020

17.7%

46,415人

8,200人

※ケアマネージャーの合格率です。合格率はおよそ1020%の間で推移しています。

※特記事項として、受験資格が2018年から厳しくなっています。そのため、受験者数が大幅に減っています。

 それまでは、一定の実務経験があれば受験可能でしたが、現在は実務経験だけでは受けられません。

※加えて、従来は保有資格による免除科目がありましたが、全問解答(60問)に変更されています。これが本当に厄介です。

合格点の推移

年度

介護支援分野

保健医療・福祉サービス分野

合計

2017

15点

23点

38点

2018

13点

22点

35点

2019

15~16点

24~25点

39~41点

2020

13点

22点

35点

※試験は1問1答(5択であっているもの3つ、2つを選べという形式)で60点満点です。

※配点は介護支援分野25点、保健医療サービス分野20点、福祉サービス分野15点となっています。

※介護試験分野、保健医療サービス+福祉サービス分野、いずれも正答率70%が合格基準点です。

※合格ラインは固定ではなく、毎年上下しています(合格率で合否のラインを設定しており、宅建などの試験方式に近い)。

以上となります。

Dチューブにも動画投稿させていただきました。

文字通り、私の悪戦苦闘した様子(疲労困憊した姿)も映ると思います。ぜひ、ご視聴ください。

一点、今動画における注意事項があります。

動画内では、試験の7割以上(60点中42点)で合格との説明がなされています。

しかしながら、

ケアマネジャー試験については、7割がおおよその基準ということで、実際には毎年合格点が異なっております。

そのため、予め合格点が定められておりません。

また、試験の内訳として、

介護支援分野(25問)と保健医療福祉サービス分野(35問)とでそれぞれ合格の基準点が定められています。

ケアマネジャー試験の合格には、この両方ともに基準点を上回らないとなりません。

片方のみのクリアでは不合格となってしまいます。

ケアマネジャー試験を受けた10月の時点では、このことを知らず、

間違った説明(両分野併せての42点以上で合格する)をしてしまいました。

その点、どうかご注意ください。

加えて、誤った情報をお伝えしてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます。

町田市の訪問マッサージ ダヴィンチ治療院

理学療法士・あんまマッサージ指圧師 神田 裕幸