訪問マッサージ師を増やす意義-院内ブログ

訪問マッサージ師を増やす意義


お世話になっております。

ダヴィンチ治療院、院長の神田です。

昨日、当院で以前働いていたマッサージ師である平本先生と4年ぶりに会いました。

平本先生は、私と同じ日本指圧専門学校(浪越学園)の卒業者であり、5期後輩となります。

初めて出会ったのも、母校の企業説明の時に、私のブースに話を聞きに来てくれたことでした。

浪越を卒業後、すぐに当院に入職し、3年間、ダヴィンチでの訪問マッサージに携わってくれました。

それから、大阪で奥様のご両親と同居することとなり、当院を退職して、大阪市姫島で訪問マッサージを開業されました。

姫島訪問マッサージ

https://himejima-massage.com/

現在は、1人で訪問をしているようですが、新規のご依頼が多数来ており、これ以上は受けきれない、とのことでした。

そのことで、今後の相談ということで、直接会う運びとなりました。

実は、彼に対し、私は1年以上前から一緒に働くマッサージ師を探すように提言していました。

それは、彼が当院と同じ基準(1訪問40分、リハビリも含めてトータル的な施術を行う)で訪問を行っており、

既に大阪でも高い評価を得ている、との話を聞いていたからです。

そのため、いずれ一人では対応できなくなるだろうと、早くから予想していました。

自分が手一杯になってから、求人を行うのは非常に大変であり、時間に余裕が全くなくなります。

入職者に対する初期教育を行う時間がなく、最初から現場での引継ぎとなってしまいます。

過去の私がまさにそうでした。

ダヴィンチ治療院の開業当初は、私が1人で週7日、365日勤務、年中無休で訪問していましたが、

それでも約半年で訪問枠が全て一杯となり、それでも一人で何とかしようとした結果、

無理がたたって左膝を痛め、膝蓋前滑液包炎との診断で膝が床に着けず、動かせなくなりました。

3週間以上、松葉づえでの生活を余儀なくされ、大勢の患者様に長く迷惑をかけることとなりました。

そのことから、一緒に働いてくれるマッサージ師を探すこととなった経緯があります。

過去の教訓として、

一番の理想は、自分の仕事が概ね7割を超えたら、その時点で求人をかけることです。

そして、早めに教育・指導を行い、ある程度の基礎知識・技術を学んでもらうことです。

自分に余裕がないと、スタッフ教育や管理業務は十分にできません。

平本先生においても、すでにタイミング的には遅すぎている、といってもいい状況です。

早急にマッサージ師を募集し、これからはスタッフを少しずつ増やしていくようアドバイスしました。

確かに、人を雇う、雇用するということは、今までとは違う覚悟、大きな決断を伴います。

今まで、彼が一人でやってきたこと、私も最初の1年は一人でやっていたこと、それは一人の方が断然『楽』だったからです。

仮に、全てが自分の思い通りにできるとすれば、それは自分だけの職場のみです。

人を雇い、人に仕事を頼む、ということは、自分一人でやるのと同じようには絶対にできません。

この世に誰一人、同じ人はいないのですから、差が出ます。 当然ですね。

ただ、大勢の人と一緒だからこそできること、数多くのメリットもあります。

以前の私のように、体を壊してしまっては元も子もありませんし、訪問できる患者様も大幅に増えます。

互いにフォローしあう、振替や代理訪問が可能となり、

研修や練習会によって技術向上が効果的に図れます。

実際のところ、一人のマッサージ師では、20名ほどを受け持つことが限界です。

私が一人で最も訪問していた時には、おおよそ30名ほどの患者様がいらっしゃいましたが、それが本当に限界でした。

今現在、ダヴィンチ治療院では、240名以上の患者様がいらっしゃり、一定以上の成果を上げ続けています。

これも、当院が20名規模の治療院となったから、皆の協力があったからです。

平本先生においても、早くマッサージ師を探し、一人でも多くの患者様に訪問できる体制を作って欲しいな、と思います。

彼との話合いの最後として、私が述べたことは、

マッサージ師を増やして治療院を大きく展開すること、

それは、大勢の患者様を助け、地域の医療に貢献することになるが、

それと同時に、働くマッサージ師も救うことになる、ということでした。

ダヴィンチ治療院では、極力、働くマッサージ師の報酬を高く設定し、十分な収入に成り得るよう配慮しています。

また、働く環境として、毎日10件以上のノルマなどを設けず、体が十分にケアできる仕事量、

自分の成果報酬に対しての正当な評価、高い歩合、となるよう努めています。

具体的には、

訪問看護ステーションでの訪問リハビリと同じ基準である、1日6件(1訪問40分)を訪問の上限とし、

1訪問当たりの報酬(歩合)に関しても、全報酬の7割分をベースとしています。

院内全体の人件費としては、事務員も含めると8割以上となっていますので、

他院(他事業所)に比べて、極めて高い水準になっていると思います。

これにより、訪問マッサージに携わるマッサージ師の収入が担保されています。

今年に入って、ガソリン代の値上がり、電気料の値上げ、食料品など物価上昇、社会保険料の負担割合増と、より生活が苦しくなっています。

こうした中にあって、必要なことは、

施術者の収入をしっかりと確保し、心身ともに安定した形において、職務に従事してもらうことです。

平本先生が、大阪で訪問マッサージを展開し、多くの方から支持を得たことで、事業を拡大することは、大変素晴らしいことです。

ぜひ、たくさんのマッサージ師を引き入れ、皆で協力し、充実した施術ができる環境を作って頂きたいと思います。

それにより、訪問マッサージという職種に希望を見出すマッサージ師も増え、この業界自体がより良いものとなっていくことでしょう。

当院も、もっと患者様へ寄与でき、職場環境も良くなるように、

常に考え続けながら、訪問リハビリ・マッサージを行っていきたいと思います。

引き続き、皆様にはご指導とご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

平本先生も、ぜひ、姫島訪問マッサージが大阪一番になるよう頑張って頂きたく思います。

※ホームページにも、大阪市NO1を目指す、と書いてありますしね。

今回は、ここまでとさせて頂きます。ありがとうございました。

町田市・多摩市・稲城市・多摩エリアの訪問マッサージ

ダヴィンチ治療院 理学療法士・あん摩マッサージ指圧師 神田 裕幸