当院で行う体験訪問、初期評価表について
お世話になっております。
院長の神田です。
今日は、久々にブログを書きます。
当院では、『D-TUBE』というYouTubeチャンネルを持っています。
こちらで、訪問マッサージのこと、治療のこと、当院の取り組みなど、
色々と紹介させて頂いております。
本来ならば、定期的に動画をアップしたいのですが、昨年は1度も上げられませんでした。
業務多忙につき、ということだったのですが、内心、非常に残念でした。
訪問マッサージのことや、ダヴィンチ治療院のことを多くの方に知ってもらいたため、
YouTubeは有効なツールだと考えております。
私たちが、日ごろ、どのように考え、業務に当たっているのか?ぜひ、知ってもらいたく、
文章ではなく、画像として見て頂くことが、一番分かりやすいと思います。
今年からは、隔週で実施している院内のミーティングの様子など、
極力、いつもやっていること、当院の雰囲気などを感じてもらえるよう、
あまり意図したもの、演出などは行わず、自然な動画づくりをしたいと思っています。
いつもの当院の様子をご覧になることで、
治療院のコンセプトや取り組みなども、一層、ご理解頂けるのではないかと考えております。
さて、今回、ご紹介したい動画については、
当院で作成している【初期評価表】についてとなります。
初期評価、という慣れない言葉ですが、訪問マッサージの必須業務ではありません。
当院では、ご依頼があった場合に、最初に院長、副院長が体験訪問(無料)に伺います。
その際、患者様のお体の様子を伺い、マッサージなどの施術に加えて運動機能など、色々と見させて頂きます。
これを取りまとめたものが初期評価表となります。
初期評価表により、患者様の状態を客観的に示せること、
そして、ケアマネジャー、ご家族、同意医師など、関係者に情報提供できるというメリットがあります。
また、当院の考え方として、同意してくださる医師に対し、当方の見立てや目標を示す、というのは、医療者としての礼儀だとも考えています。
当方の考え方に賛同して頂いたうえで、同意を頂く、これが筋だろうと思います。
この初期評価表については、ICF(国際生活機能分類)のものや、ICIDH(国際障害分類)を参考にして作成しています。
事前の情報、社会的な背景や環境面など、色々と収集が図れた場合は、前者のICF形式で書くことが多くなっています。
一方、ほとんど事前の情報がなく、患者様に会って初めて身体的な問題を把握するなど、
身体面にしか、スポットを当てられない場合は、後者の方式を使うことが増えています。
私たちの行っている訪問マッサージでは、あまり細かな医療情報が入ってきません。
医療保険サービスなのですが、医療機関、介護保険サービス関連との接点が少なく、
患者様やご家族から話を伺う、程度となることがほとんどです。
そのため、細かな病態、今までの経緯などを知ることが難しくなっています。
現在のお体の客観的な問題、これを取りまとめる、そうしたものが初期評価となっています。
初期評価については、当院で勤務歴が長く(約10年)で、副院長職のスタッフ、もしくは私が行っています。
時間がある際は、私が極力伺うようにしています。
それは、私が理学療法士であり、在宅での臨床経験が長く、評価に一番長けているからです。
まず、あん摩マッサージ指圧師では、評価といった概念自体があまりありません。
養成校の教育プログラムにも、運動学は入っていても、評価学はありません。
評価、といったときに、ピンと来ないマッサージ師がほとんどだと思います。
治療は習っても、それをどう使うか、活かすかの判断となる評価、これができていないのです。
医療サービスを行う上で、それは致命的な欠点とも言えます。
当院では、それを補うため、
まずは理学療法士もしくは、当院での臨床歴が長いマッサージ師が初期評価を行い、
その評価に基づいて、あん摩マッサージ指圧師が施術を実践する、という形をとっています。
これにより、身体状態、目標設定、プログラム、といったことが明確化し、
その方の訪問について方向性が定まるのです。結果も出やすくなります。
目的意識が働いての介入、これが非常に大事となります。
今後も、この初期評価をしっかりと行い、続けて2か月ごとの経過報告書を書くこと、
その評価に対して、どのような結果になったのか、今後はどうしたいのか、何が課題なのか、
などを明記し、誰もが当方の訪問について理解して頂けるよう努めたいと思います。
どうか、引き続き、ご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
↑今回のブログで紹介した内容の動画となります。ぜひ、ご覧ください。
町田市・相模原市・多摩エリアの訪問マッサージ
院長 理学療法士・あん摩マッサージ指圧師 神田 裕幸