呼吸と体の関係について-院内ブログ

呼吸と体の関係について


お世話になっております。

訪問マッサージ「ダヴィンチの手」の訪問施術スタッフ、岩井将人です。

私たちは普段、特に意識することなく呼吸をしています。

しかし、呼吸は単に「酸素を取り入れて二酸化炭素を出す」だけではありません。

胸郭や背骨の動き、姿勢、筋肉の働きなど、身体のさまざまな機能と深く関係しています。

今回は、年齢とともに呼吸機能がどのように変化するのか、

そして訪問マッサージではどのような視点から身体を整えていくのかについて、

わかりやすくご紹介します。

呼吸は「肺だけ」で行っているわけではありません

呼吸というと「肺」を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん肺は重要ですが、肺そのものが筋肉のように大きく伸び縮みしているわけではありません。

呼吸には、肺を囲んでいる胸郭(肋骨・胸骨・胸椎など)や、

呼吸に重要な横隔膜、肋骨の間にある肋間筋など、多くの組織が関わっています。

息を吸うときには横隔膜が収縮して下がり、胸郭が広がることで肺に空気が入ります。

息を吐くときには横隔膜が緩み、胸郭が元の状態へ戻っていきます。

つまり、呼吸は肺だけではなく、胸郭・背骨・筋肉・姿勢が協調して行う全身運動の一つと考えることができます。

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年齢とともに呼吸機能も変化します

加齢に伴い、呼吸に関係する身体の機能にも少しずつ変化が生じます。

例えば、背骨や肋骨周囲の柔軟性が低下すると、呼吸するときに胸郭を十分に広げにくくなることがあります。

また、活動量の低下によって体幹や呼吸に関係する筋力が低下することもあります。

特に高齢になると、円背と呼ばれる背中が丸くなった姿勢や、頭部が前方へ出た姿勢がみられることがあります。

背中が丸まり、胸部が縮こまった姿勢が長時間続くと、胸郭を大きく動かしにくくなります。

そのため、姿勢と呼吸は切り離して考えることができません。

さらに、寝たきりや車椅子で過ごす時間が長くなると、身体を動かす機会そのものが減少します。

胸郭や肩甲骨周囲、背部などの動きも少なくなりやすく、身体全体の柔軟性低下につながる場合があります。

「深呼吸しにくい」背景に身体の硬さがあることも

「大きく息を吸いにくい」「以前より呼吸が浅く感じる」といった変化には、さまざまな原因があります。

呼吸器や循環器などの病気が原因となることもあるため、息苦しさや呼吸状態の変化がみられる場合には、医療機関での評価が重要です。

一方で、身体的な要因として、胸郭の動き、背部の筋緊張、肩甲骨周囲の柔軟性、姿勢などが呼吸のしやすさに影響している場合もあります。

例えば、背中を丸めた姿勢と、身体を起こして胸部を広げやすくした姿勢で深呼吸を比べてみると、違いを感じる方もいらっしゃると思います。

呼吸を考えるうえでは、「肺に問題があるか」という視点だけではなく、呼吸しやすい姿勢や身体の状態になっているかという視点も大切です。

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訪問マッサージでできること

訪問マッサージでは、呼吸器疾患そのものを治療するわけではありません。

しかし、マッサージや関節運動、身体の状態に合わせた運動などを通して、

呼吸に関係する身体の動きを整えることを目指すことはできます。

例えば、背部や肩周囲の筋緊張が強い方には、無理のない範囲でマッサージを行い、リラックスしやすい状態を作ります。

また、肩甲骨周囲や胸郭に関連する身体の動きを促すことで、上半身を動かしやすい状態を目指します。

寝たきりの方の場合には、ベッド上で身体の向きを変えたり、関節をゆっくり動かしたりすることも重要です。

状態によっては、座位をとることで臥位とは異なる姿勢刺激を入れることもあります。

もちろん、高齢者の場合には、その日の体調や血圧、脈拍、疲労状態などを確認しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。

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呼吸を見ることは「全身を見ること」

訪問施術では、呼吸そのものも身体状態を確認する大切なポイントの一つです。

呼吸の速さや深さだけではなく、胸部がどの程度動いているのか、

肩に力が入りすぎていないか、姿勢が崩れていないかなど、身体全体を観察します。

また、いつもより明らかに息苦しそう、呼吸が速い、会話が難しい、

顔色が悪いなどの変化がみられた場合には、マッサージを優先するのではなく、

施術を中止してご家族や施設スタッフ、医療関係者などとの連携を検討することも必要です。

訪問マッサージでは、「施術すること」だけでなく、普段との違いに気づくことも大切な役割だと考えています。

毎日行っている呼吸だからこそ大切に

呼吸は、生まれてから毎日休むことなく続けている身体活動です。

年齢を重ねると、筋力や関節の柔軟性、姿勢、活動量など、さまざまな要因が少しずつ変化していきます。

それに伴い、呼吸に関係する身体の動きにも変化が現れることがあります。

訪問マッサージでは、単に硬くなった部分を揉むだけではなく、姿勢、関節の動き、筋緊張、

日常生活での活動量などを含めて身体全体を確認することが重要です。

マッサージや関節運動などを通じて身体を動かしやすい状態へ整え、

その方が少しでも快適に毎日の生活を送れるようサポートしていきます。

これからも訪問マッサージ「ダヴィンチの手」では、一人ひとりの身体状態や生活環境に合わせ、

安全性を大切にしながら施術を行ってまいります。

引き続き、よろしくお願い致します。

町田市、相模原市、多摩エリアの訪問マッサージ ダヴィンチの手

訪問スタッフ あん摩マッサージ指圧師 岩井 将人