初期研修での取材(その2)
お世話になります。
訪問マッサージ、ダヴィンチの手で院長補佐(広報担当)を務めます西垣です。
先日、新しく入職されたマッサージ師の先生と一緒に研修に参加させて頂きました。
その際、院長が語っていたことについて、まとめましたので紹介します。
今回は、後半の4つをご紹介します。
5.己の限界を知り、己の力を最大限に活かす ~人生をひらこう~
当院に新しく加わったマッサージ師へ伝えている重要なこと。
当院では、一人ひとりが自分の限界を理解し、その範囲内で最大限の力を発揮することを重視しています。
無理をすることが美徳ではなく、自分ができることを着実に積み重ねることで、患者様により良い施術を提供できると考えています。
例えば、今年の1月に入職した金辺先生は、元プロ競輪選手として、厳しい世界を経験してきました。
2月の引退まで、現役のプロアスリートとして働いてきました。
おそらく「己の限界を知りつつ、それに近づこうとする、乗り越えようと努力をする人が、本当の意味で成長する」ということをご存じだと思います。
だからこそ、この訪問マッサージの研修においても、他の先生よりも不安や恐怖が伴うのだと思います。
プレッシャーを感じることは、決して悪いことではありません。
人のために頑張りたい、結果を残したい、と強い気持ちがあるからこそ、不安が伴うのです。
プレッシャーが全くない、というのは逆におかしいことです。
私も在宅に携わって17年になりますが、今でも不安や恐怖を持ち続けています。
それが普通なことなのです。プレッシャーが単なる重荷にならないよう、良い結果に結びつくよう努力を重ねることです。
マッサージ師の一人一人が、自分で道を切り開き、いつかは自分らしさ、個性を発揮し、成功する人になってほしいと期待しています。それが私の願いです。
6.環境が人を育てる~だからこそ、この場所で成長してほしい~
私が仕事を選ぶ理由は単純なものです。「人を助けたい」その一心です。
そのために何ができるか。そして、ここで働く皆さんも同じ気持ちを持っているはず。
だからこそ、自分の力を発揮できる環境を大事にしてほしい。仕事に誇りを持ち、患者様に貢献できる施術者になるために、一歩ずつ進んでください。
私は院長として、責任者として、皆さんの働きやすい環境づくりに努めます。
頑張る人が報われる、感謝される、高い評価や報酬を受けられる、そんな治療院、会社作りを目指しています。
皆さんは、自分の限界を知り、その範囲の中で最大限の力を発揮する、頑張れる人になって欲しい。
皆さんの治療家としての成長を期待しています。
働く環境面に関しては私に任せてください。全力で皆さんをサポートし、安全と安心を提供します。
7.追い込まれたときに本性が出る ~だからこそ、本物を目指せ~
私自身、20代の頃、陸上自衛官だった過去があります。
その中、陸曹教育課程の訓練で極限状態に置かれたとき、人間の本性が見えることを経験しました。
ある訓練(山道を登りながらのハイポート)の時、あまりに苦しくて、脱落しそうな仲間がいたのに、それを助けずに、何とか自分だけでも脱落しないようにしました。
しかし、そんな時でも、ある隊員は他の隊員も助けようとしました。
彼は同じ状況の中で、どんなに自分が苦しくとも、仲間を見捨てず、銃を2人分背負って、一緒に最後まで走り抜きました。
その時、彼こそが「本物の自衛官」「奉仕の精神の持ち主」と思いました。
当時、私は自分で優秀だと思っていましたが、「本物ではない」「結局は自分本位な人間」と気づかされました。
この経験での教訓は、どんな仕事においても同じことが言える、と考えています。
訪問マッサージは、患者様との信頼関係が何よりも重要です。
厳しい状況の中でも、人のために努力し続けることができるか。それが、本物の施術者であるかどうかを決めるのです。
8.自衛隊時代のエピソード ~不便を乗り越え、適応する力と環境改善~
20数年前当時自衛隊が使用していた3.5トンのトラックは古く、マニュアル車でギアがなかなか入らないため、操作が非常に難しいものでした。
また荷台にはエアコンもありませんでしたから、真夏の訓練では車内はまるで灼熱地獄でした。
旧式ジープもエアコン無しです。汗だくになりながら運転していました。
後に導入された新型ジープのパジェロには、エアコンが搭載されており、オートマ車両でした。運転性能も劇的に改善されました。
環境の改善が働きやすさに直結すると実感したこの経験は、訪問マッサージにおいても役立っています。
患者様や施術師が最適な環境で過ごせるよう、改善を続けることが重要なのです。
当院では、訪問の取り決めとして、
真夏はバイクでの訪問を取りやめ、車両のみでの訪問にすること、
1日の訪問件数を6件に制限すること、
移動距離を極力少なくすること、スタッフの自宅に近い訪問先を心掛ける、
など訪問の環境に配慮しています。
(取材編集2025.5.28)西垣
以上となります。
ただマッサージに関わる研修といったわけではなく、人生論や様々な経験など、
色々な話が聞け、勉強になるのがダヴィンチの研修です。
マッサージ師でない自分にも、参考になることがたくさんありました。
今後も、研修会には適時参加し、皆様にも有益な情報を提供できたらと思います。
引き続き、よろしくお願い致します。
最後に、当院では働いて下さるマッサージの先生を随時募集しております。
当院の求人・採用サイトのお問い合わせ、もしくはお電話にて連絡を頂ければ幸いです。
確認したいことでも何でも結構です。
働くマッサージ師にとって、最善と思われる環境づくりに院内全体で努めています。
町田市・多摩市・多摩エリアの訪問マッサージ
ダヴィンチの手 院長補佐・広報担当 西垣 賢一郎
起居動作(寝返り・起き上がり)の介助法、バイオメカニクスについての練習
膝立ち位を取ることで、支持面を減らし、患者様を動かしやすくします
患者様の抱え方、姿勢の取り方などの実践練習です。