電動ベッドの使い方(訪問マッサージの視点から)
お世話になっております。
町田市訪問マッサージ「ダヴィンチの手」訪問スタッフ(あん摩マッサージ指圧師)の岩井将人と申します。
今回は、訪問マッサージ「ダヴィンチの手」の求人をご検討いただいている先生方へ、
私たちが日々大切にしている視点についてお伝えいたします。
私たちの現場では、単にマッサージや機能訓練を行うだけではなく、「生活全体を整える」という視点を重視しています。
その象徴の一つが電動ベッドの活用です。
在宅療養や介護の現場において、電動ベッドは非常に重要な福祉用具です。
しかし実際の現場では、「背中を上げるだけのもの」として十分に活用されていないケースも少なくありません。
私たちはそこに専門職としての介入価値があると考えています。
電動ベッドには、1モーター、2モーター、3モーターといった種類があります。
背上げのみのタイプ、背上げと膝上げが分離しているタイプ、高さ調整まで可能なタイプ。
それぞれの機能を理解し、利用者様の身体機能や生活動作に合わせて調整することが、在宅現場では非常に重要です。
例えば、背上げ一つをとっても、単に角度を上げるのではなく「何のために上げるのか」を考えます。
嚥下機能への配慮、呼吸状態の改善、循環負担の軽減など、目的に応じた角度設定が求められます。
さらに膝上げを併用することで殿部のずれを防止し、剪断力を軽減し、褥瘡予防につなげます。
高さ調整においても同様です。
立ち上がり時には、足底接地、膝関節約90度屈曲位、体幹前傾の取りやすさを確認し、利用者様の筋力やバランス能力に応じて設定します。
少し前傾すれば立てる高さに調整できるかどうかは、起居動作の自立度を大きく左右します。
私たちは、こうした環境調整を「施術の延長」として捉えています。筋緊張を緩和するだけでなく、
姿勢環境を整えることで、呼吸状態の安定、活動量の向上、介助負担の軽減へとつなげます。
また、電動ベッドは単独では不十分です。
枕による頸部支持、三角クッションによる体幹支持、膝間クッションによる骨盤アライメント調整など、
ポジショニングを組み合わせて初めて身体アライメントが整います。
私たちは「姿勢を作る」「姿勢を保持する」双方の視点を持ち、生活場面へ落とし込んでいます。
このような実践を通じて、在宅現場で本当に求められる専門性とは何かを日々考えています。
単なる手技の提供者ではなく、生活環境に介入できる医療職であること。それが私たちの目指す姿です。
さらに私たちは、地域とのつながりも大切にしています。
町田市・相模原市を中心に活動する中で、地域の文化や取り組みに触れ、生活と身体を総合的に捉える視点を養っています。
身体の「姿形」を整える仕事は、芸術が人の心に働きかけるように、生活の質そのものに影響を与えるものだと感じています。
訪問マッサージは、利用者様のご自宅という生活空間に入らせていただく仕事です。
だからこそ、技術だけでなく、観察力、環境調整力、コミュニケーション力が求められます。
そしてそれらは、経験を重ねることで確実に磨かれていきます。
「在宅で本当に通用する技術を身につけたい」
「手技だけでなく、生活全体を支える視点を学びたい」
「地域に根差した医療に携わりたい」
そのような思いをお持ちの先生方にとって、ダヴィンチの手は大きく成長できる環境であると自負しております。
私たちは、互いに学び合い、改善し続ける組織を目指しています。
日報の工夫、情報共有の徹底、技術研修、環境調整の知識共有など、日々ブラッシュアップを重ねています。
在宅医療の現場は決して簡単ではありません。
しかし、利用者様の「立てた」「楽になった」「呼吸がしやすい」といった一言は、何にも代えがたい喜びです。
電動ベッド一つの調整が、生活を変えることがあります。
姿勢一つが、呼吸を変えます。環境一つが、自立度を変えます。
そうした小さな積み重ねを大切にしながら、一緒に地域を支えていける仲間を募集しております。
主な訪問エリアは、町田市・相模原市・多摩市・稲城市・八王子市周辺です。
在宅の現場で専門性を発揮したい先生、ぜひ一度お話ししましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も在宅医療に役立つ情報を発信してまいります。
岩井 将人
