当院の訪問日報(施術録・カルテ)の一例紹介-院内ブログ

当院の訪問日報(施術録・カルテ)の一例紹介


お世話になっております。

ダヴィンチ治療院、事務局の酒井です。

今日は、当院での訪問マッサージにおける訪問日報(施術録・カルテ)をご紹介します。

ダヴィンチ治療院では、先生方に、患者様の訪問に伺った後、その日の訪問の様子を

1件1件、日報(施術録)にまとめて、報告いただいております。

この日報は、状況を共有することで、よりよい施術の提案を進めていくことができるものであり、また

先生と患者様をつなぐ日記と言ってもよろしいかもしれません。

私は、事務局として、目を通しておりますが、各先生方の対応や患者様のご様子がよくわかります。

時には、施術のことだけではなく、先生と患者様とのコミュニケーションが垣間見えるため、読んでいてほっこりすることもあります。

お一人お一人、お身体も心も異なりますので、ただ、事務的に施術を行うのではありません。

コミュニケーションの工夫はもちろん、身体に触れさせていただく仕事ですので、そこには信頼関係も重要となってきます。

ダヴィンチ治療院では、そういったケアにも重点をおいて訪問マッサージを行っております。

今日は、そんな氣になる、ダヴィンチの先生の訪問日報をご紹介させていただきます

一部簡略化し分かりやすい表現に変えさせていただいております。

T先生 患者様I様 

目標「立ち上がり」

目標:

体幹・下肢の柔軟性向上、立ち上がり動作の向上(訪問時以外にスムーズに立ち上がれるように)、歩行確認

身体的所見:

大腿部~下腿部の筋緊張、下腿遠位部~足部の浮腫、両肩甲帯周囲部~腰背部の筋緊張も変わらず非常に高度。

  • 施術内容...背臥位・左側臥位で筋マッサージ、ROM-ex、脊柱リコイル、肩甲帯・骨盤帯PNFパターンを実施。訓練内容...下肢運動(特に階段での足上げ)、立ち上がり、横歩き、歩行確認を実施

結果:「立ち上がり」について着目し抜粋します

2023年 10月3日訪問】

「今日は立ち上がれない」と仰っていましたが、手を膝から下ろすように指導するとすぐに立ち上がることができた。確かに普段より足が動かない様子ではあったが、これだけのアドバイスで立ち上がれるため、普段も際限が可能なはずである。施術後の立ち上がりのパフォーマンスは十分に向上し、すぐに理想的な立ち上がりパターンも実行可能であった(今までになく最小限の力で立ち上がることができていた)。立ち上がりに詰まってしまった場合は、足を引いて、深く前屈し、手を下ろすパターンを取り入れていただければ、必ず立ち上がれる。このことを徹底していただき、普段の立ち上がりに生かしていただくようにお願いをした。ここまで普段の立ち上がりには生かされていないが、立ち上がりの精度は着実に上がっている。

【10月10日訪問】

訪問時以外の立ち上がりに進展が無いとのことであるが、本日も訪問前にご自身で準備運動をしていたとのこと。入室するとすぐに立ち上がることができていた。何もアドバイスしていない状態で立ち上がることができているので、理論的には普段も再現可能である。立ち上がりの内容は確実に良化しており、本日も骨盤後傾位を修正した姿勢からの立ち上がりが上手く行えており、成功率も非常に高かった。その際は最低限の力で、スッと立ち上がることができている。引き続き、一度10秒程度前屈をする、手を膝に置かずに前方に下ろす方法でほぼ立ち上がることができるはずなので、普段はそれを再現していただくようにお願いをした。教えることがほぼ無くなっているとお話し、後はご自身の再現力にかかっていると意識を高めた。実際、意識は高まっていると感じる。

【10月31日訪問】

立ち上がりにおいては、訪問前は立ち上がれなかったとのことであるが、当方が入室した瞬間に立ち上がることができていた。動作面においては、ご自身でしっかりと修正できるようになっており、確実に修正能力が向上している。骨盤コントロールを生かした立ち上がりも非常に上手くなっており、最低限の力で立ち上がることもできている。これ以上指導が必要ないくらいのレベルまできているので、後は本当に気持ちの問題である。

【11月28日訪問】

立ち上がりは、下肢への荷重が少し甘い傾向はあったが、僅かなアドバイスですぐにスムーズな立ち上がりが可能であった。ご自身での工夫もできていた。明らかに成長しており、修正点も僅かとなっている。リビングの椅子とベッド以外だと、立ち上がりのパフォーマンスが急激に落ちるとのことなので、今度は別の椅子などでも練習し、自信をつけていただくようにしたい。

【12月5日訪問】

立ち上がりにおいては、自宅の慣れたところから以外は立ち上がれないとのことで、普段と違う椅子を利用して訓練を実施。リビングにある非常に座面の低い椅子を利用したが、しっかりと立ち上がることができていた。何度も繰り返し立ち上がることができており、自信になったとのこと。この低い座面の椅子から立ち上がることができれば、どんな場所でも立ち上がれると思われるので、自信をもっていただき、チャレンジしていただくようにお願いをした。

患者様は、立ち上がりが難しいと感じておられましたが、確実に変化されていることがわかります。

施術者の指導、実際の練習はもちろん必要ですが、ご本人様のお気持ちが結果に大きく左右すること。

T先生はそこを見抜いており、自信を持っていただくことに注力されていました。

この日報からI様が着実に自信をつけられて、それが結果につながっていることが読み取れます。

お一人お一人、心も体も異なります。その方に合わせた方法を選び実践すること。

T先生はそういった心の部分も大切にお伝えしていくことができるダヴィンチが自信をもって紹介できる先生です。

人の身体や意識は「できない」と思い込んでしまうと「できない」ものです。

「できる」と信じること。できる自分を想像すること。

これはとっても重要で、できている自分を具体的に想像すると、本当にできるようになっていきます。

逆にできないとつい言ってしまっているとその現実は変わりにくいのです。それでも、身体がしんどいとき、心がへこたれているときだってありますよね。

そんなときは、ゆっくりとマッサージを受けながら、心と身体を休ませてください。

訪問のスタッフに愚痴もこぼしてください。それも受け止められるよう、

これからも患者様や皆様に寄り添うダヴィンチ治療院でありたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ダヴィンチ治療院 事務局 酒井朋子