ダヴィンチの訪問日報と経過報告書-院内ブログ

ダヴィンチの訪問日報と経過報告書


こんにちは、ダヴィンチ治療院、事務局の酒井です。

3月も終わりに近づいておりますが、寒い日が続いているため、

今年の桜の開花はゆっくりですね。

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↑4年前の今日(3月28日の写真)、桜の開花後に積雪があり、雪化粧をしていました。

でも、4月の入学式や入社式などの新しい出会いのタイミングで満開の桜が見られそうで楽しみです(^^

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↑学園通り(玉川学園)の桜。例年ならば、このような景色が町田市内にも広がっているのですがね。

さて、今日のブログは「ダヴィンチ治療院の訪問日報(施術録)と施術報告書」についてお話いたします。

ダヴィンチ治療院では、日々の訪問日報、つまり施術録(カルテ)を毎日、各先生方に提出していただいております。

報告の具体的な内容は、誰が、いつ誰の訪問をしたのか、

訪問し、どのような目的のもと、マッサージやリハビリを行ったのかを、具体的にまとめ提出します。

記載する必要事項は、共通していますが、

文面のスタイル、言葉の使い方・表現、感じ方については、人それぞれです。

各先生方の個性がキラリと光っていて、なかなか面白いというのが事務局酒井の感想です。

その人の、人となりも伝わってきます。

出来事を簡潔まとめて伝えるパターン、反対にその時に起こっている状況を細かく伝えるパターン、

目に見えるように伝える書き方、

患者様との距離感、時には患者様の性格まで読み取れる場合もあったりします。

どれが良いとか悪いではなく、ひとつひとつ、個性があり、読み手としては色々と勉強になります。

もちろん、提出物としての評価はありますが、ダヴィンチの日報(施術録)には温度や人間味があります♪

また、その毎回の「訪問日報」を元に、2か月に1度、「施術報告書」を作成します。

先生方は、自分の担当している患者様おひとり、おひとりの状態をまとめます。

これは、患者様の同意医師へ、経過を報告するものであり、

また、患者様本人やご家族様、担当ケアマネジャー様にも、お渡ししています。

訪問報告書は、

1.全体の状態

2.実施したこと

3.結果、考察、課題

この3つを報告します

先生が記載した一例をご紹介させていただきます

3/12 T先生

  1. 調子は、特に変わらずとのことです。
    身体状態と致しましては、平背を呈していることで、脊柱・骨盤帯を中心に体幹部の可動性が低下しております。また、その影響もあり、神経源性の緊張が殿部に生じております。
    本日は、腹部膨満感の軽減、体幹部の可動性向上、殿部の緊張軽減、腹圧向上を目的に行いました。

  1. 仰臥位にて、骨盤ローテーション、下肢筋マッサージ、下肢関節運動、腹圧向上訓練。側臥位にて、腰背部リコイルテクニック、腰臀部筋マッサージ、肩甲帯・骨盤帯PNFパターン、四肢筋マッサージ、腹部マッサージ、下肢ストレッチ。

  1. リコイルテクニック、PNFパターンを反復して行い、体幹部の可動性向上を図りました。また、筋マッサージのポイントを絞って入念に行い、殿部の緊張軽減を図りました。一定の効果はみられるものの、残存性が高くなっております。
    腹部膨満感に関しては、腹部マッサージを行うことで、排ガスができ、軽減が図れております。
    腹圧に関しては、訓練を反復して行っていることで、コントロール性が高い状態が維持できております。

このように、日々の訪問での実施内容を11つまとめています。

この日々の記録が元となり、2か月に1度の「報告書」が完成いたします。

日々の訪問での考察、記録がとても大事になっております。

ただ、漠然と施術をするのではなく、患者様の目標に対し、どのようにすれば、良いか?

実践した結果はどうだったかをしっかりと考察し続けることで、常に患者様のお身体と向き合えること。

また、施術者の成長にも繋がると感じています。

もうお一人の先生もご紹介いたしますね♪それぞれの個性があります♪

3/15 N先生

1.主訴は、右下肢ハムストリングス~膝窩の動作時痛。足関節痛。両足関節の浮腫。

今日は、左手の浮腫が顕著(質感は水っぽい)。前回までは手の皺がみえていた。

下腿の浮腫は軽減された状態で維持されている。

頸肩部・股関節周りの筋硬度が高い。各浮腫軽減。右下肢疼痛軽減

2.側臥位にて...肩甲帯・骨盤帯PNFパターン。背部リコイル。腰殿部のマッサージ。上肢・前鋸筋・頚肩部のマッサージ。仰臥位にて...下肢マッサージと可動運動。左手~前腕部・足部・足関節の浮腫軽減マッサージ(滑剤使用)。スピール膏の貼り替え。

3.施術後の浮腫は、足関節は4-5割軽減、足背は6割軽減、左手は3割軽減となった。

右下肢は、外旋位傾向。内転筋の緊張が高く、イヤな圧痛が生じないよう軽度の刺激から介入した。施術後は、足が楽になった、軽くなったと仰り、階段を降りる速度が上がっていた。

娘さんやお知り合いの方々から、「(浮腫が)細くなった。マッサージ受けてよかったね」と言われているとのこと。

引き続き、浮腫軽減に努め、疼痛緩和を図っていきたい。

患者様やご家族様から、嬉しいお言葉をかけていただけることもあります。

この瞬間が施術者はもちろん、私もうれしく感じる瞬間です。

このようにダヴィンチ治療院の「報告書」は濃密内容となっております。

これからも、技術はもちろん、報告書のクオリティを下げることなく、

さらに進化し続けるダヴィンチ治療院をどうぞよろしくお願いいたします。

町田市・多摩市・稲城市・多摩エリアの訪問マッサージ

ダヴィンチ治療院 事務係 酒井 朋子

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↑昔使っていた書式の経過報告書(当院オリジナル)。今は、厚生労働省指定の用紙を用いています。

以前のレイアウトの方が、分かりやすくて患者様からの評判も良かったのですが。