訪問マッサージによる車椅子の患者様対応について
お世話になっております。
町田市訪問マッサージ「ダヴィンチの手」訪問スタッフ(あん摩マッサージ指圧師)の岩井将人と申します。
今回は、相模原市立公文書館で開催されている第28回企画展「幻の昭和の開発事業 −相模湖・藤野地域−」のご紹介とともに、
訪問施術の現場で日常的に関わる「車椅子のパーツ名称と使用時の注意点」について、一般の方にもわかりやすく解説いたします。
昭和の夢が残された相模湖・藤野地域
現在、相模原市立公文書館では、昭和20〜40年代の高度経済成長期に計画されながら、
実現しなかった大規模開発プロジェクトに関する企画展が開催されています。
当時の日本は、戦後復興から急速な経済発展を遂げており、各地で観光開発や産業開発の計画が進められていました。
相模湖・藤野地域も例外ではなく、自然豊かな立地を活かした大規模な開発構想が複数存在していました。
その中でも特に注目されるのが、以下の3つの巨大プロジェクトです。
・サントリーによるウイスキー原酒工場建設計画
・プロレスラー力道山によるゴルフ場開発計画
・京王帝都電鉄による観光施設開発計画
これらはいずれも、地域の観光や産業を大きく変える可能性を持った計画でしたが、
さまざまな社会情勢や経済的要因により実現には至りませんでした。
もしこれらが実現していれば、現在の相模原市の景観や地域特性は大きく変わっていたかもしれません。
こうした「実現しなかった歴史」を公文書から知ることで、
現在の地域の姿がどのような経緯で形成されたのかを理解することができます。
相模原市内を回る中でも、相模湖や藤野地域は非常に自然が豊かで、静かな環境が保たれていることを実感します。
この環境が守られている背景には、こうした歴史の積み重ねがあるのかもしれません。
さて、今日の本題に入ります。
訪問施術と車椅子の重要な関係
訪問マッサージの現場では、車椅子を使用されている方が非常に多くいらっしゃいます。
車椅子は単なる移動手段ではなく、生活の質を支える重要な福祉機器です。
しかし、パーツの名称や正しい使用方法を知らないことで、転倒やケガのリスクが高まることもあります。
ここでは、基本的な車椅子の各部名称と注意点についてご説明いたします。
車椅子の主なパーツ名称
①ハンドリム
大きな車輪の外側についているリング状の部分で、利用者ご自身が手で回して進むために使用します。
注意点:
手指の力が弱い方は滑りやすくなるため、手袋の使用や適切な握り方が重要です。
②駆動輪(後輪)
車椅子の大きな後ろの車輪です。移動の中心となる部分です。
注意点:
タイヤの空気圧が低下すると操作性が悪くなり、疲労が増加します。
③キャスター(前輪)
前方の小さな車輪で、方向転換を行う役割があります。
注意点:
段差で引っかかりやすいため、無理に進まず介助者の補助が必要です。
④フットレスト(足台)
足を乗せる部分です。
注意点:
移乗時には必ず上げておく必要があります。下げたまま立ち上がると転倒の原因になります。
⑤ブレーキ(駐車用ブレーキ)
車椅子を固定するための装置です。
注意点:
乗り降りの際は必ず両側のブレーキをかけることが重要です。
訪問施術中も、施術前後の移乗時には必ずブレーキ確認を行っています。
⑥アームレスト(肘置き)
腕を支える部分です。
注意点:
体幹支持の補助として重要であり、体の安定性を高めます。
⑦バックサポート(背もたれ)
背中を支える部分です。
注意点:
姿勢保持に重要であり、崩れた姿勢は褥瘡や疼痛の原因になります。
使用時の特に重要な注意点
訪問施術の現場で特に重要と感じるのは以下の点です。
・移乗時は必ずブレーキをかける
・フットレストを上げてから立ち上がる
・足が床に引っかからないよう注意する
・長時間同一姿勢を避ける
・クッションを使用して圧迫を軽減する
特に高齢者では、わずかな不注意が転倒につながるため、細心の注意が必要です。
車椅子と身体機能維持の関係
車椅子を使用している方でも、適切な施術や運動により身体機能を維持することは可能です。
訪問マッサージでは、
・関節可動域の維持
・筋緊張の緩和
・血流改善
・拘縮予防
・姿勢改善
などを目的として施術を行っています。
また、車椅子上での正しい姿勢保持は、呼吸機能や循環機能の維持にも重要です。
地域と生活を支える訪問施術
今回の企画展では、地域の歴史を通して現在の環境の大切さを再認識することができます。
そして私たち訪問施術者の役割もまた、地域で生活されている方々の身体機能と生活の質を支えることにあります。
車椅子を正しく使用し、適切な施術を継続することで、安全で快適な生活を維持することが可能です。
今後も地域の皆様が安心して生活できるよう、訪問施術を通して支援を続けてまいります。
車椅子使用者にとって外出は重要なリハビリです
車椅子を使用されている方にとって、外出は単なる移動ではなく、
身体機能と精神機能の維持に重要な役割を果たします。
外出することで姿勢保持機能が働き、循環機能や呼吸機能の活性化につながります。
また、外の景色を見ることや社会との関わりは、精神的な活力の維持にも非常に重要です。
訪問施術の中でも、可能な範囲での座位保持や移動は身体機能維持に有効であると実感しています。
車椅子を活用して地域のイベントへ出かけてみましょう
今回ご紹介した相模原市立公文書館の企画展は、屋内でゆっくりと見学することができるため、
車椅子を使用されている方にも比較的参加しやすい環境です。
このような施設はバリアフリーに配慮されていることが多く、安全に外出する機会として非常に適しています。
日常生活の中で外出の機会が少なくなりがちな方も、
ご家族や介助者とともに、このような地域の企画展や施設へ足を運んでみることをおすすめいたします。
外出すること自体が、姿勢保持機能の維持、循環改善、筋緊張の調整など、身体機能の維持につながります。
また、新しい景色や地域の歴史に触れることは、精神的な刺激となり、生活の質の向上にもつながります。
訪問マッサージでは、施術を通して身体機能の維持を支援するとともに、
このような外出を安全に行うための身体づくりも支援しております。
車椅子は「制限するもの」ではなく、「生活の可能性を広げるための大切な手段」です。
適切に使用し、地域のイベントや施設へ積極的に出かけることで、安全で充実した生活を送ることができます。
町田市・相模原市・多摩市・稲城市・府中市・調布市・日野市・八王子市・川崎市麻生区・横浜市青葉区など訪問対応しております。
お身体のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
町田市訪問マッサージ
ダヴィンチの手 訪問スタッフ
岩井 将人
