院内研修会(5月3日実施)の報告
お世話になっております。町田市訪問マッサージ「ダヴィンチの手」訪問スタッフ(あん摩マッサージ指圧師)の岩井将人と申します。
今回は、先日行われた研修内容と、その後の食事会の様子について、ブログとしてまとめさせていただきます。
今回の研修では、村上先生が講師になって筋膜・筋間中隔・血管神経束の走行を意識した施術の考え方について学ぶ機会となりました。
村上先生は、当院の統括リーダーであり、元、名古屋グランパス(J1)のトレーナーを8年間されていたあんまマッサージ指圧師です。
マッサージの現場では「ただ筋肉を揉む」というだけではなく、
「どの方向へ圧を入れるのか」「どの層を狙うのか」「身体のどの通り道を開けるのか」という視点が非常に重要になります。
人の身体は、単純に筋肉が一枚ずつ並んでいるわけではありません。
筋肉は筋膜という"鞘"のような組織に包まれており、その中で複数の筋肉や神経、血管が整理されながら存在しています。
今回の研修では、その「ユニットとして分けられている身体構造」を意識しながら施術を行う重要性について学びました。
特に印象的だったのが、「筋肉と筋肉の間の経路を開ける」という考え方です。
身体の中では、神経や血管は筋肉の間を縫うように走行しています。
そのため、筋腹そのものを強く揉み込むだけではなく、
筋間の"溝"や"くぼみ"に対して適切に圧を加えることで、神経や血管の通り道が整いやすくなるという内容でした。
施術では「横方向」と「縦方向」の圧の違いについても学びました。
筋肉は縦方向に線維が走っていますが、身体全体としてみると層構造になっており、まるでミルフィーユのように重なっています。
そのため、表層から一気に深部へ押し込むのではなく、表層を捉えながらスライドし、
少しずつ層を分けていく感覚が重要であるとの説明がありました。
特に前斜角筋周囲のアプローチでは、大きな筋肉を単純に押すのではなく、
縦と横の圧迫を使い分けながら、神経・血管の走行を邪魔しないように施術する重要性を学びました。
頸部周囲は腕神経叢や血管が集中する繊細な部位であるため、強刺激ではなく、身体の構造に沿った圧の方向性が重要になります。
また、鼠蹊部や腋窩など、リンパや血管が集中する部位についても学びがありました。
これらの部位は、単純な筋緊張だけではなく、循環や浮腫とも深く関係しています。
経絡でいう陰経の走行とも重なる部分が多く、身体の"通り道"として重要視される理由を改めて実感しました。
下肢へのアプローチでは、腓腹筋への介入方法も非常に印象的でした。
一般的には「揉む」というイメージが強い部位ですが、今回の研修では「筋肉の溝へ手刀をくさびのように入れる」という感覚を重視していました。
筋腹そのものを潰すような刺激ではなく、筋間を分けるように圧を入れることで、深部の滑走性や循環改善を促すという内容でした。
訪問マッサージの現場では、高齢者様や筋緊張の強い利用者様へ施術を行う機会が多くあります。
その際、強く揉むことでかえって防御性収縮を引き起こしてしまうことも少なくありません。
しかし、今回学んだように、身体の構造に沿って"通り道を開ける"ような施術を行うことで、
より自然な筋緊張の緩和や可動域改善につながる可能性があります。
また、このような考え方は単に筋肉だけではなく、呼吸や姿勢にも関係しています。
例えば、頸部や胸郭周囲の滑走性が改善すると、呼吸がしやすくなり、体幹の動きも変化します。
骨盤周囲の組織の滑走性が改善すると、立ち上がりや歩行時の重心移動がスムーズになることもあります。
身体は単独で動くのではなく、全身が連動しているため、一つの部位の改善が全体へ影響していくのです。
訪問マッサージでは、ただ筋肉をほぐすだけではなく、「なぜそこへ触れるのか」「どの方向へ圧を加えるのか」「どの層へアプローチするのか」を考えることが重要になります。
今回の研修では、その"身体を立体的に捉える視点"を改めて学ぶことができました。
研修後は、点心爛漫 Tejima (町田市木曽にある中華屋さん)のほうで打ち上げを行いました。
研修後の食事会は、技術的な話だけではなく、普段なかなかゆっくり話せない先生方と交流できる貴重な時間でもあります。
今回は矢内先生の奥様とお子様、高山先生の息子様もいらっしゃり、とても和やかな雰囲気でした。
こうしてご家族様も含めて交流できることは、ダヴィンチの手らしい温かさの一つだと感じます。
矢内先生のお子様はまだ生まれたばかりとのことで、とても可愛らしく、皆で自然と笑顔になっていました。
また、高山先生の息子様が、矢内先生の赤ちゃんになつかれている様子も非常に微笑ましく、温かい空気に包まれていました。
医療・介護の仕事は身体的にも精神的にも負担が大きい場面がありますが、
このような時間があることで、改めて人とのつながりの大切さを感じます。
料理も非常に美味しく、中でも特に印象的だったのが"ちまき"でした。
一つ一つ丁寧に作られているのが伝わる味で、「ちまきはこんなに美味しいものなのか」と驚くほどでした。
香りや食感も良く、しっかり手間をかけて作られていることが感じられる料理でした。
他にも点心や中華料理が数多く並び、どれも非常に美味しく、かなりのボリュームがありました。
普段少食の先生では食べ切れないほどの量で、皆で料理を分け合いながら楽しく食事をする時間となりました。
特に坦々麺については、「食べ切れないのでどうぞ」と事前に私へ譲ってくださった先生もいらっしゃり、先生方の優しさを感じる場面でもありました。
こうした何気ないやり取りも、日頃の信頼関係やチームワークにつながっているのだと思います。
訪問マッサージは一人で利用者様宅へ訪問する仕事ではありますが、実際には多くの先生方との連携や支え合いによって成り立っています。
技術研修だけではなく、このような交流の場があることで、より良い施術やチームワークにつながっていくのだと改めて感じました。
今後もダヴィンチの手では、技術研修を通して施術の質を高めるだけではなく、
先生方同士のつながりも大切にしながら、利用者様へより良い訪問マッサージを提供できるよう努めてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
町田市訪問マッサージ「ダヴィンチの手」
訪問スタッフ(あん摩マッサージ指圧師)
岩井 将人
